当館は、活魚料理店でした。最初は「鯉の活き造り」をやっていて、毎日のようにお目当てのお客様がいらっしゃいました。鯉料理の有名どころは、やはり長野県の佐久市とか佐賀県の小城市などですが、何と言っても水が綺麗なところ。沼地からあげたばかりの鯉を仕入れて、泥を吐かせることもなく料理を出していたことは、今となってはとても恥ずかしい思い出です…。
海の魚では平目の活き造り。朝4時頃、漁師の船に乗り、手頃な平目を捕まえて生簀に入れて持ち帰る。浜どこのお客様が、平目で水槽がいっぱいになっているのを見て感嘆の声を上げていたことは、今でも忘れられません。しかし3年と続きませんでした…。平目が全然取れなくなったからです。
鮎を水槽で飼うこともやってみました。(今は車でしょうが)酸素ボンベとビニール袋を持って、急行列車で秋田の横手まで。一尾も殺さないで持ち帰りましたよ。その中の一尾は5月頃まで生きていて、尺鮎に成長して川に入れてやりました!