十数年前、女将が“ビビッと何か”を感じ、2体1セットの馬の置物(神様)を購入してきました。岩手県から。
この馬神様、1体破損してしまったことがあるのですが、当時、大震災により製作元に連絡がとれず、困っておりました。
それから数か月したある日、とあるお客様が、ご出発直前にフロントに小箱を差出しました。小箱の中には馬神様が1体。
あまりの驚きと感動で言葉が出ない私に、お客様は「Mさんからここに寂しくしている馬がいるから何とかしてほしいと相談された。事前に馬の事を言うと気を使うだろうから、普通の客として来た。Mさんが言う通り、ウチの馬がいい宿にいて安心した(笑)」と。このお客様は馬神様の工房のご主人でした。
M様は、岩手県から出張でいらっしゃる、当館常連のお客様。来館時に馬神様の話を聞き、何とかしてあげようと工房のご主人を探したとのこと。
この馬神様は人と人を結ぶ神様なのでしょう。今日も2体の馬神様と共にお客様をお待ちしております♪