今は亡き父がまだ元気な頃に、宿のお客様や親せきが集まると、薪ストーブの上につば釜をのせてご飯を炊きました。熱々のご飯をすりこぎでつぶしたら、それぞれ手に塩水をつけながら、竹の棒にご飯を丸く握りのばしていきます。炭火で香ばしく、少しお焦げがつくまで焼きめをつけ、最後に甘味噌をぬり込みます。
お客様や子供達とみんなで賑やかに火を囲んで焼きながら食べる”きりたんぽ”の味は、父の思い出とともに、何年経っても忘れられない懐かしいものです。
人との交流が薄く感じられるいま、やさしい火の暖かさを体験しながら、オリジナルのきりたんぽを食べて、心も体もポッカポッカになりませんか!?