皆さんは「津軽錦」という金魚ご存知でしょうか???夏になると、津軽地方でよく目にする「金魚ねぷた」。赤くて愛嬌のあるデザインがお馴染みの、津軽の夏の風物詩です。このモデルになっているのが「津軽錦」で、津軽地方で古くから飼育されていた、いわゆる「地金魚」です。
名前の由来ですが…1927年(昭和2年)の弘前博覧会での展示を秩父宮雍仁親王が鑑賞し、命名されたと言われています。東北地方の寒さに耐える丈夫な金魚であり、「津軽の誇り」という意味が込められているそうです。
太平洋戦争中に一時絶滅しましたが、「ランチュウ」と「アズマニシキ」の交配・淘汰を続けた結果、平成になって復元するまでに至りました。
また、寒冷地で育ったため特に暑さに弱くて飼育が難しいこと、そして他の種には見られない特徴的な体型であることなどから、「幻の地金」と呼ばれるようになったそうです。
つがる地球村にご宿泊されたことのある方はご存知の方も多いかと思いますが、当館にお越しのお客様を1番にお迎えするのは、フロントスタッフではなく、この「津軽錦」なんです!しかし、今の「お迎え金魚」は、最近先輩金魚と入れ替わりでやってきた、新人ならぬ「新魚」ですので、まだご覧になられていない方がほとんどかと思います。ぜひお見知りおきの程、よろしくお願いいたします!