開業当時は木造母屋に8畳客室が3つ、ふすま続きで並ぶ湯治部屋からスタートしました。
それから間もなく、「闘病後や手術あとなどを気にせず、家族水入らずで過ごせるお風呂付き部屋を」と、露天付き「離れの家(やかた)」が誕生します。私たち夫婦がスタッフとして父とともにきりもりしていた頃は、最大5部屋までまかなっていました。
現在は4…3…2…と客室を減らし、離れ一棟と母屋1室の2部屋でご案内しています。一日一組のお客様におくつろぎいただくため、その日一組様どちらかの客室が決まると、あとは予約を取りません。
昔は数組のお客様が泊まっていたため、プライベート風呂(露天)のある離れの需要が多かったのですが、今は貸切宿なので、母屋の内風呂のみで十分とのんびり連泊を楽しむ方が増えました。大切な人とのひと時に、一人旅のやすらぎ、家族の団らんに、と小さく元気にがんばっています。