当館の母屋は築約百年。大正時代に山ふたつ程離れた集落で建てられた民家を、50~60年前に先々代が今の場所に移築し、宿を始めたそうです。重厚でどっしりとした外観はもちろん、内部の梁や柱なども存在感があり、当館の自慢の一つです。
館内の内装や調度品なども、囲炉裏や火鉢、行灯などを使用し、古民家ならではの懐かしい雰囲気を出すようにしています。
ただ、今の住宅と比べると格段に気密性が低く、夏は涼しく過ごしやすいのですが、冬は外気がどんどん入って来ますので、館内の寒さは想像以上です。
もちろん、客室や食堂など、お客様が過ごす場所はストーブを焚くので暖かいのですが、玄関や廊下などは、館内でもほぼ外気温と同じ…という状況です。特にお客様がいらっしゃらない日は、一晩で館内のモノが凍りついてしまいます…。
初めて「冬、冷蔵庫は野菜など凍らせない為に使うモノ」と言う事を学んだのでした(笑)。館内が寒い分、自慢の温泉は少し熱めでお待ちしています!

